ホームページの作り方

理想のホームページ制作会社を選ぶには?依頼する時に必要なものも併せて解説!

「ホームページの作成やリニューアルを依頼したいけれど、何を基準に制作会社を選べばいい?」 

「依頼する時にはどんな資料が必要?」 

ホームページの作成依頼が初めての方は特に、不安もあるかと思います。 

しかも、依頼をする前に用意する物は意外に多いので、余裕をもって取り組む必要があるのです。 

この記事では、ホームページを依頼する際の準備から制作会社の選び方までをご紹介します。 

ぜひ最後までご覧ください! 

制作会社を選ぶ前に決めておくべきこと 

ホームページ制作の依頼をする前には「提案依頼書」を用意しましょう。

企画書のようなもので、「提案依頼書 書き方」「提案依頼書 テンプレ」などと検索をすれば、実例を見ることもできます。下記のように、依頼に至った背景から、予算、納期、契約方法などを記載した上で、制作会社へ問い合わせる際に提出します。

  • 概要・基本情報 
  • 課題とゴール 
  • HPの対象となる人 
  • 成果物 
  • 機能要件 
  • 非機能要件 
  • 予算 
  • 制作スケジュール 
  • 提案に関する情報 
  • 契約に関する情報

そうすることで、詳細な提案を受けることができ、その内容や受け答えから、依頼先の選定もしやすくなります。

納期や契約に関することも記載しておくことで、トラブル回避にも繋がるでしょう。 

では、最低限必要となる項目について解説していきます。 

ホームページ制作の目的

ホームページが会社案内として一般的になってきたばかりの頃は、「カタログがわり」に作られることが多い傾向でした。 

現在は「●●を頼むならA社」という風に、真っ先に自社のことを連想してもらう為の戦略や、 

「お客様とも関係を繋げていくための窓口」という視点も重要になってきています。 

コロナ渦で対面でのやり取りが減ったことから、ホームページにも変化が求められたことなど 

が、背景にあります。 

新規、リニューアルを問わず、実際のご依頼で伺うことが多いのは、以下の通りです。 

  • 新規顧客の獲得 
  • 求人の応募を増やしたい 
  • ホームページからの問い合わせを増やしたい 
  • 製品(サービス)ページを見た方が、思わず欲しくなるようなインパクトをつけたい
  •  更新しやすいサイトにしたい
  • スマートフォンにも対応してほしい 
  • SEO*に強いサイトにしたい

これらをはっきりさせた上でようやく、目指すホームページの姿や、注力すべきポイントが見えてきます。 

SEOとは? 

ユーザーがGoogleなどの検索をした時に、上位に表示させることで訪問を促して成果の向上をはかること。 

「対象のお客様」を具体的にする 

「どんな人に見てもらうWebサイトか」を、決めましょう。お客様とひと口に言っても、BtoB(企業と企業との取引)かBtoC(企業と一般消費者との取引)とでは、優先すべき内容やデザインも変わってきます。 

求職者とお客様といった風に、複数が該当する場合もありますが、メインはどちらかを決めておいた方がそれに見合った提案を受けることができるでしょう。 

ほかにも考えられる対象としては、株主や投資家が該当する場合もあります。

現状の課題とゴールを決める 

制作の目的が決まったら、さらに課題や改善点を掘り起こしておくことで、制作後にどれほど成果が出たのか、振り返る時に役立ちます。 

ECサイトを制作する場合には、「サイト経由で発生した売上が全体の●%を占める」といったように、数値的なゴールも指標になります。 

判断が難しい場合は、おおよその数値を出した上で制作会社と擦り合わせていくとよいでしょう。 

自社の強み、アピールポイントを明確にする

自社サービスの魅力を、いかに把握しているかによっても、制作会社からの提案が変わってきます。これらは他との差別化や、売上にも関わる重要なポイントです。 

ここでのイメージがしっかりと社内外で共有されることが、訴求力のあるサイトづくりの鍵になります。

競合サイトの見せ方や、PRがうまいと感じるSNSページを日頃からピックアップしておき、「ここの文章を参考に」「ベースの色はこのサイトに寄せたい」など数件挙げてみるとよりイメージも膨らむことでしょう。 

おおよその規模感・ページ数 

ホームページは基本的に1ページ単位で価格を計算することが多く、作成するサイトのページ数によっても数万から十万単位で変わることもあります。 

ページのカウント方法は、トップページからクリックして画面が切り替わればもう1ページというのが大まかなカウントです。「隔週でお知らせを更新するから、年間の投稿は何枚になるか…」など、細かな部分までを含める必要はありません。ブログや求人ページなど、ホームページ全体の更新頻度がどのぐらいかを、大枠で把握しておくとよいでしょう。 

欲しい機能は何かを書き出す 

機能とは、上記のページ数とは別に実現するカスタム部分です。 

一例をあげると、以下の通りになります。 

  • お知らせ投稿 
  • 提供実績 
  • お問い合わせや、資料請求のフォーム 
  • SNSアカウントの表示 
  • 会員やスタッフごとのログイン機能 
  • マイページ機能 
  • ページの部分ごとに別の人が更新する機能 
  • ページ下部や、別のページからトップページに遷移する機能 

同業他社のページを参考に、盛り込みたい機能を控えておくとイメージしやすくなるはずです。 

成果物をまとめて提出する 

上記のように、欲しい機能は何か?を書き出した後は、ワイヤーフレーム*におこすことで、より鮮明なイメージとなります。制作側とのコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。 

「ワイヤーフレーム 書き方」で検索をしたり、モデルにしたいサイトを参考に作成するのも一案です。 

ワイヤーフレームとは

webページのレイアウトを定める設計図のこと。 

ほかに、用意するといいものは以下の通りです。 

  • 企業の紹介動画 
  • アプリなどの開発物 
  • ロゴデータ 
  • 会社案内パンフレット 
  • 企業のテーマカラー 
  • 参考サイト 

ロゴがない場合は、この際にロゴデザインを依頼しても良いでしょう。また、テーマカラーは色のコード*で指示をした方がスムーズです。広報担当者がデータを所有している場合が多い傾向にあります。 

ホームページのリニューアルであれば現行のシステム、操作・設定マニュアルなども記載しておきましょう。予算を決める際にピックアップした参考サイトを共有しながら進めても良いでしょう。 

色のコードとは?

白なら#ffffff、赤なら#ff0000 といったように、色によって#で始まる半角英数字のコードがある。「カラーコード」と検索をして参照することもできる。 

納品希望日を設定する

それほど急いでいない場合であっても、納期は依頼者から指定しましょう。 

制作会社も複数の依頼を並行して進めるケースが多く、特に指定がない場合、スケジュールが組みにくいからです。 

逆に納期を直近で指定すると、特急料金がかかってしまったり、ページの質が下がったりと、悪循環を生む恐れもあるので要注意! 

ホームページの規模感によっても納品時期は変わってきますが、中小企業の場合10〜20ページのご依頼が多い傾向です。打ち合わせや撮影なども含めると、3〜6ヶ月が目安になります。 

依頼する段階では、具体的なスケジュールは決まっていないケースが大半です。 

提案書には「●●年▲月の▲週まで」といった風に、大体の設定をしておきましょう。 

予算は上限だけでも設定する

予算も事前に決めておきましょう。

例えば「なるべく安く」といった依頼だと、イメージが湧きにくいものです。ホームページの仕上がりにも影響しかねません。 

  • 上限の金額だけでも決めた上で相談をする 
  • 完成イメージに近い参考ページを提示する 

これらの対策をすることで、予算が定めやすくなります。 

デザインや色味はこれ、サイトの設計はこれ、という風に分けて参考ページをピックアップしてもよいでしょう。 

目的にあった制作会社を選ぶには? 

コミュニケーションに問題はないか 

制作会社を選ぶ際にもっとも注意するのが、コミュニケーションです。 

  • こちらの意図を汲み取ってくれない 
  • 専門用語が多く、説明がわかりにくい 
  • 提案がない、ごく簡易的である  

これらのほか、返信が2日以上かかるなどあれば、緊急の対応がきかない恐れもあります。 金額や実績に関わらず、違和感は見逃さないようにしましょう。

同業他社の実績があるか 

同業種の制作経験があると、業界全体の説明がいらないばかりか、自社の違いも踏まえた上での説明もしやすくなるでしょう。 

例えば、美容や健康関連のホームページを依頼するのであれば、「薬機法に触れる表現は避ける」など、業界ならではのポイントは、敢えて伝える必要があります。 

スマートフォンには対応しているか 

最近はスマートフォンの対応を前提にホームページ作成することが多いのですが、適用する場合は、パソコンとタブレットとスマートフォンのそれぞれで検証が必要となるため、パソコン版だけで作成をするよりも工数がかかります。 

依頼先によっては、追加料金になる場合もあります。 

事前に会社側でも「スマートフォンの対応は必須か」を決めておくといいでしょう。 

Web集客の知識や経験があるか 

ホームページを公開したら、対象のお客様に訪問してもらう必要があります。[文字列の折り返しの区切り]見た目のインパクトだけでは、訪問しても購入に至らず離れてしまうでしょう。 

訪問者を増やしてホームページからの収益を上げたいと考えた場合には、「どのような見せ方、仕組みによって実現するのか」までを想定して作成をしてくれる制作会社を選ぶことをおすすめします。 

ホームページ公開後のフォローは充分か 

ホームページは公開後の更新作業が欠かせません。 

「Webからの収益を上げたい」と考えている場合であればなおのこと、更新作業を自社で行うのか、あるいは制作側が行うのかを決めておきましょう。 

弊社では、「お知らせ欄やブログの更新は自社で行うので、セキュリティやシステムに関するサポートをしてほしい」といったご依頼をいただくケースも多いです。そのため、お客様が編集する場所は操作がしやすいようにお作りしています。 

制作会社自身のホームページがわかりやすいか

制作会社のホームページには大抵、制作物が掲載されています。ただ、掲載をしていない事例も割と多いものです。 「こんな事例がないか」気になった場合は問い合わせてみましょう。 

そのほか、制作会社のホームページ全体の印象も参考になるはずです。 

一例としては、以下の通りです。 

  • 使われている文章や演出はわかりやすいか? 
  • ページのデザインは洗練されているか? 
  • ページの切り替えはスムーズか? 
  • 定期的に更新されているか? 
  • 業界のことを知らない人でも理解できるか?

意外に多い!ホームページ作成中に用意するものは? 

スタッフや会社、商品の画像

会社の外観からオフィス内の風景、経営陣、商品などの写真は、他社との差別化をはかるためのポイントになります。 

中小企業が10ページ程度のWebサイトを作るなら写真は20〜30枚は欲しいところです。使用できるデータがなければ、この際にプロカメラマンへお願いする、または 社内に撮影が得意な人がいれば、頼むという方法もあります。 

用意できる画像がない場合は、制作側がイメージ写真を用意する形になるので、意図にかなうとは限りません。いずれにしても、使用する画像のデータはGoogle driveなどのソフトで共有するとよいでしょう。 

各ページに使う文章

Topページから事業内容、採用情報など、各ページに載せる文章はとても大切です。それらを元に制作者は画像などを設置していくため、なるべく早い段階で文章は用意する必要があります。 

メールなどで依頼者が説明をして、制作者がまとめる場合もあれば、プロのライターへ依頼することもあります。

この記事のまとめ

ホームページをWeb制作会社へ依頼する前には、十分な準備が必要なことや、制作中のやり取り、公開後の運用にいたるまで綿密なコミュニケーションが必要になることがおわかり頂けたかと思います。 

この記事のポイントは以下の通りです。

1.依頼提案書を書いた上で複数社に問い合わせる 

2 .制作会社の見極めは、提案力とやり取りのしやすさ 

3.さらに、公開後のフォロー体制は充分か?も大切 

4.作成中も文章や画像など、依頼側が準備するものも意外に多い 

ネット環境さえあれば、全世界へ自社をPRすることができる。 人力では出会えないお客様を呼んでくれることもある。 

ホームページを依頼するには資料の準備から、公開に至るまでは複数回のやり取りが発生します。相応の手間こそかかりますが、かけるだけの価値もまた、大きいと言えます。 

この記事が企業担当者の方にとって参考になれば幸いです。 ホームページ制作に関するご相談・お見積はお気軽にお問い合わせください。

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